(後編)パーマってどうしてかかるの?どのくらい時間がかかる?パーマの疑問あれこれに現役美容師がお答えします!
前回に引き続き今回も
どうしても専門用語だらけになってしまうパーマについての説明を、美容師じゃない人にでもわかりやすく説明しよう!
というのをコンセプトの記事を書いていきます。
パーマに興味があるけど、、、ってお客様!
こちらの記事を読んで不安や疑問を解消してぜひメンズパーマスタイルに挑戦してみて下さい!
前回の記事はこちらです↓↓
目次
【前編】
- パーマってどうしてかかるの?
- パーマ液ってなんであんなに臭いの?
- パーマをかける時はどのくらい時間をみておけばいい?
- パーマをかけたらどのくらい持つの?
【後編】
- パーマをかけた日ってシャンプーしちゃだめって本当?
- パーマをかけたら髪の毛って痛んじゃうの?
- パーマをかけたらスタイリングはどうしたらいい?
- パーマをかけるためには髪の毛の長さはどのくらい必要?
- パーマをかけられない髪の毛ってあるの?
パーマをかけた日ってシャンプーしちゃだめって本当?
これは本当に美容師さんの間でもかなり意見が分かれます。
当日はシャンプーしないでと言う美容師さんもいれば、してOKという美容師さんもいますし。
むしろ昭和のおばあちゃんたちはパーマをかけたら1週間はシャンプーしないでねって言われていたそうですよ(驚愕)
では、現役美容師でもある私の意見はというと、、、、
シャンプーしちゃっていいですよ!
ただし、ちゃんと乾かしてから寝てね。
24時間くらいはアイロンとかコテとかで高熱は入れないでね。
と、お伝えしています。
なぜ当日はシャンプーをしてはいけないか、それは髪の毛のph(ペーハー)の問題です。
学校で習った酸性とアルカリ性やリトマス紙を思い出しますね〜
まず簡単にパーマの工程をphの観点から説明します。
(お客様説明用でわかりやすくしてあります。プロの方からの細かいツッコミはなしでお願いしますwww)
- パーマの1液で髪の毛をアルカリ性にします。(髪の毛の形を変えられる状態にする)
- パーマの2液で髪の毛を酸性に戻します。(髪の毛をパーマの形に再固定する)
この時パーマの2液だけでは完全にはもとのpHまで戻りません。
髪の毛は本来は弱酸性です。
一昔前までは
「2液処理の際に80%、残りの20%は24時間かけてじっくりとphがもとに戻る」
「だからパーマをかけて24時間はシャンプーしないで下さい」
と言われていました。
私が20年前にパーマを習ったときもこういうふうに説明されました。
昔は1週間シャンプーしないでね。
20年前は24時間シャンプーしないでね。
最近は当日シャンプーしていいよ。
??????
だんだんシャンプーをしてはいけない時間が短くなって来ていますよね??
なぜでしょうか??
答えは
薬剤の性能がどんどん良くなってきているから!
もちろん違う意見の美容師もいると思いますけどね。
パーマの匂いの項目でもお話しましたが、昔は相当臭かったパーマ液の匂いも最近は相当マシになってきています。
同じくパーマ液の性能もどんどん良くなってきています。
もうすこし具体的に説明します。
パーマの2液の髪の毛のpHを調整する成分にはいくつか種類があります。
昔の2液には15分程度で空気中に揮発してしまい効果がなくなってしまう種類のものが多く配合されていました。
だから昔の2液は時間を空けて2度付けでした。
(10分、10分で合計20分とか)
今の2液に配合されている成分は揮発しない成分なので髪の毛に残留してphをコントロールしてくれます。
それなので基本的に当日にシャンプーしてしまって構いません。
とはいえ、パーマをかけた直後はまだ若干髪の毛の結合が不安定ではあります。
寝癖や高熱で癖をつけるのは避けたほうがいいかと思います。
(パーマはなぜかかるの?で登場した水結合ですね!)
パーマをかけた当日はシャンプーをしてきちんと乾かしてから寝て下さい。
ワックスがついたままだと気持ち悪いし、パーマ液の残臭も気になりますしね。
ここからはまた余談です。
以前にとあるユーチューバーの方が動画で
【キッチンハイターで髪の毛をブリーチしてみた】
なんて動画を出していました。
キッチンハイター=混ぜるな危険
つまり酸性の物と混ぜちゃだめ!!
髪の毛は先程お話しましたが酸性です。。。
動画内で髪の毛をキッチンハイターに漬け込んで金髪にしようとしていたのですが、、、
毒ガスが発生して相当むせていました、、、
しかも髪の毛が溶けてなくなってしまっていました、、、
みなさんは絶対に真似をしないようにしましょうね!!
しないか(笑)
パーマをかけたら髪の毛って痛んじゃうの?
はい、痛みます。
そりゃあ痛みますね。
そもそもカラー剤にしてもパーマ液にしても髪の毛が痛まないものはありません。
どのくらい、痛むのか?が重要だと思います。
営業中にお客様に髪の痛みのお話をする時にはよくRPGゲームのHP(ヒットポイント)に例える事が多いです。
全く何もしていない髪の毛がHP満タンで痛みすぎて千切れた髪の毛がHP0。
(髪の毛は痛みすぎると千切れます)
ヘアカラーをした HPー10
パーマをかけた HPー15
ブローチをした HPー60
自宅でホームカラーをした HPー40
※数字は目安
みたいな感じですね。
何をするとどのくらいHPが減って(傷んで)、自分の髪の毛の残りHPはあとどのくらいなのか?が重要ですよ、と。
しかも痛みを治すことはできません。
ゲームのHPように宿屋に泊まったら全回復なんてことはないのです。
トリートメント等で手触りや艶感をごまかすことはできます。
ですが髪の毛を痛む前の状態に戻すことはできません。
髪の毛のダメージ具合を段階で示すと
【初期】
手触りがざらついたり、クシ通りが悪くなる
まとまりが悪くなり広がる
【中期】
更にざらつき広がりがひどくなり、カラーやパーマの持ちも悪くなってしまう
【末期】
濡らした際に手触りがドロドロ、ネチャネチャ?!
乾いている状態だとチリチリ?!
軽く引っ張るだけで切れてしまう!!
【終了】
勝手に千切れる、溶けてなくなる。。。。。(泣)
のようにダメージが進行していきます。
でもご安心下さい
末期からはかなり怖いことが書いてありますが(汗)実際ここまで傷んでしまうことは相当まれです。
普通にカラーやパーマを1ヶ月や2ヶ月に一回程度美容院でやる分には初期〜中期程度の痛み方でしょう。
それではどんなことをすると末期以降の痛み方になるのでしょうか?
- ブリーチを何度も繰り返す
- ブリーチした髪の毛にパーマをかける
- 縮毛矯正とブリーチやパーマを両方する
- 薬局等で売っているホームカラーを繰り返す
これはダメです!かなり痛みます!
髪の痛みについてはまた別の記事で詳しく書こうと思っていますので今回はこのくらいで。
お話を本筋に戻すと、
パーマだけなら心配するほどは痛みませんのでご安心下さい!
パーマをかけたらスタイリングはどうしたらいい?
これについては以前に別記事内でも書いていますのでそちらの記事をご参考にして頂ければと思います↓↓
↑↑こちらの記事内にも書いてありますが
- 必ず一度濡らしてからスタイリングを開始する
- ワックスは髪への馴染みのよさを重視
- ウェット感を出すならグリースやジェルワックスもオススメ
これがパーマのスタイリングのポイントです!ご参考にして下さい!
私にパーマをお任せ頂ければもちろんスタイリングアドバイスもさせて頂きます(^o^)
パーマをかけるためには髪の毛の長さはどのくらい必要?
こちらもお客様からよくご質問されます。
髪の毛を曲げて薬剤を付ければパーマはかかるので、一応3センチ程度の短い髪の毛でもパーマはかけることはできます。
ただし短い髪の毛ですと巻きつけるロッドやピンカールの直径が必然的に小さいものになりますので細かいカールに仕上がってしまいます。
つまり短すぎる毛にパーマをかけるとかなりパーマがきつくかかります。
ゆるく大きなカールにしたい時はある程度の長さが必要になってきますね。
流行のパーマスタイルにするためには目安で10センチもあれば十分かと思います。
またパーマをかけると髪の毛がカールの分縮んで短くなりますので、目指しているスタイルよりも気持ち長めに伸ばしてからパーマをかけるとよいでしょう。
特にキツめのツイストパーマやスパイラルパーマは約半分程度の長さに仕上がりますので結構長さは必要です。
パーマをかけられない髪の毛ってあるの?
髪質や状態によってはパーマをかけれない髪の毛もあります。
代表例を紹介致します。
ハイダメージすぎる髪の毛にはパーマはかけれません
ブリーチ、縮毛矯正、ホームカラー等ダメージの大きい施術を以前にしている髪の毛
根本から新しい髪の毛が生えて来るのを待ち、傷んでいる部分をカットで切り落として全部入れ替えてしまえばパーマをかける事ができます。
髪の毛は1ヶ月で1センチ程度しか伸びないのでこれには相当な年月がかかります。
髪の毛に負担がかかる施術をする場合は今後のこともよく考えて美容師に相談しながらするようにしましょう。
特にホームカラーは安い以外にはいいことは一つもないので絶対にやらないことをオススメ致します。
あまりにも細い毛にはパーマはかけれません
生まれ持った髪質や加齢による細毛、普段の生活で勝手に切れてしまうような軟毛
これに関してはできれば一度直接ご相談いただきたいです。
あまりにも細い髪の毛ですとパーマに耐えられずにカールがうまく出なかったり、痛みすぎてしまうのでパーマはオススメしません。
その場合は手間はかかってしまいますがコテやアイロンでスタイリングしたほうが無理にパーマをかけるよりも圧倒的にスタイルがキマリます。
細毛のケースは細さ以外にもダメージ具合によってもパーマのかかりがかなり変わってくるので実際に見させて頂いてからのほうが可不可をはっきりお伝えできます。
癖が強すぎる髪の毛にはパーマはかけれません
やろうとしているスタイルよりももともとの癖がかなり強い場合
この場合はやれるスタイルが限定されます。
多少くせ毛な分には大丈夫ですが、チリチリのくせ毛をゆるふわパーマにすることはできません。
癖の上からパーマをかけてももとのクセがなくなるわけではなく、クセにパーマが足されるイメージです。
ただしくせ毛でいろいろな方向に髪の毛が向いてしまい、スタイリングがしづらいような場合にパーマをかけて流れを整えることはできます。
最近も前髪が下におりてしまいアップバングにしづらい質のくせ毛の方に前髪を上げやすくなるようなパーマをかけさせて頂きご高評頂きました。
こちらのパターンもできれば一度ご相談頂ければと思います。
今回の記事は以上になります。
いかがだったでしょうか?
前編、後編とかなり長く文字数も相当多い記事になりましたが皆様がパーマをかける際のご参考になれば嬉しいです!
また美容師さんも日々お客様とお話する中で【施術内容の説明をする】というシーンはかなりあると思います。
その際に【専門用語をなるべく使わずにお客様に伝える】説明に使える内容の記事だったかと思いますのでご参考にどうぞ(^o^)
この記事を書いたのはこんな人↓↓
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