白髪染めってカラーと何が違うの?カラーするとハゲるってホント?(前編)
カラーリングについてお客様から本当によく聞かれる質問ですが、
「白髪染めって普通のカラーと何が違うの?」
「市販のカラーで自分で染めると髪や頭皮に良くないの?やめたほうがいい?」
「カラーしたらハゲるってホント??」
初めて染める時ってわからない事が多くて不安ですよね
女性の方はカラーリングをしたことがない方が少数派かと思いますが、男性は結構一度も染めた事がない方って多いですよね
いろいろ疑問があったり、不安だったり、そもそもカラーを頼む時はなんて注文したらいいんだろう?とか
そんなカラーリングに関するあれこれについて本日は渋谷フリーランス美容師SASAKIがお答えしていきますね!
カラーの種類や豆知識、初カラーの際の注文の仕方のコツもお伝えします
初カラーにこれから挑戦したい!という方の参考になれば嬉しいです!
渋谷駅から徒歩数分、渋谷109から徒歩1分の好立地サロンにてショートスタイルやメンズを中心にフリーランス美容師として活動している
渋谷で美容院をお探しの男性、メンズカット、メンズパーマ、カラーはぜひ私のところへ!
目次
- 日本のカラーの歴史
日本人っていつから髪を染めはじめたんだろう?
- カラーの種類
- ファッションカラー
- 白髪染め・グレイカラー
- ヘナ・香草カラー
- ヘアマニキュア
- ブリーチ
- よくあるカラーについての質問
- 市販カラーとサロンカラーの違いは?
- カラーするとハゲるって本当?
- パーマと同時にカラーはできる?
- どういう風に注文すればいいの?
- 黒染めした髪の毛って明るく出来ないって本当?
- まとめ
日本のカラーの歴史
日本人っていつから髪を染めはじめたんだろう?
ヘアカラーリングの歴史はものすごく古く、古代エジプトではすでにヘナで髪の毛を赤橙色に染めたり動植物・鉱物から作られた白髪染めを使用していたという記録も残っているそうです
古代ギリシアでも綺麗なブロンドに憧れた人々が自身の茶色の髪を金髪にするためにいろいろなことをしていたという記録が残っています
世界では19世紀ころになると現在でも使われているような科学染料を使用したカラーリングが使われ始めました
それでは私達日本人はいつ頃から髪の毛を染め始めたのでしょうか??
調べてみると日本でもヘアカラーリングの歴史はかなり古くからあり、江戸時代にはタンニン酸と鉄分を用いたいわゆる「おはぐろ」を利用したものだったようです
なんと!10時間ほどかけて白髪染めをしていたようですが染まりが悪く相当大変だったそうですね
10時間はキツイですね、、
明治時代あたりからは日本でも現代のような化学染料を用いたカラー剤が出てきたようですが色味は黒一色だったようですし、まだ染めるのにも2時間程度放置しないといけないものだったそうです
現代の薬剤のように数十分で染められるような薬剤が登場するのは大正時代からです
白髪染めはもちろんですが当時の日本人女性は黒髪ストレートが美の象徴だったようで白髪がなくても地毛が茶色がかっている人も真っ黒にするために使っていたようですね
現在のように日本人が茶髪などいろいろなカラーリングをやり始めたのは平成になってからです
一説では木村拓哉さんや安室奈美恵さんの影響だという話も聞いたことがありますよ!
さて、前置きが長くなってしまいましたがここからは現在実際に使われているからカラー剤の種類について解説していきますね
カラーの種類
カラーをする、髪を染めるときに使う薬剤は実は何種類もあります
このブログのタイトルにもなっていますが白髪染めと普通のカラーでは使用する薬剤が違います
お客様からもよく聞かれる質問ですのでここでは主な薬剤の種類と特徴について書いていきますね
- ファッションカラー
☆髪・頭皮へのダメージ 中
☆表現できる色味・明るさの幅 中
☆色持ち 中〜高
これがみなさまが想像するいわゆる【普通のカラー】です
白髪染めに対してこちらをおしゃれ染めともいいますね
黒髪を明るめの茶髪くらいまでの範囲で明るくすることも出来ますし、その逆に明るく染めてある髪の毛に色味を入れたり暗くすることも出来ます
もちろん真っ黒にすることも出来ます
金髪などよほど明るくしたいときや、原色系カラーを入れたいときには向きません
また日本人のほとんどの方は赤みの強い黒髪なのでアッシュ系等の赤みが少ない寒色系カラーをするときにカラーだけだとキレイに発色しないことがほとんどです
その場合は後述するブリーチ剤との組み合わせで染めることもあります
ダメージに関しては髪の毛と頭皮をある程度痛めてしまうのと、ジアミンというアレルギー物質が含まれていますのでまれにカブれてしまう方がいます
ほとんどの方は大丈夫なのですがアトピー等でお肌が敏感な方は事前に御相談下さい
私自身もアトピーでカラーをすると頭皮がしみて痛いのですが、そういう方用の染め方で根本を数ミリ空けて塗ることによって頭皮に薬剤を極力付けないで染めるという事もできます
- 白髪染め・グレイカラー
☆髪・頭皮へのダメージ 中
☆表現できる色味・明るさの幅 低
☆色持ち 中〜高
白髪を染めるときにもっとも一般的に使用する薬剤です
基本的にファッションカラーと同じくアルカリを使用した化学染料のカラー剤なのですが配合されている色味にファッションカラーとの違いがあります
例えば赤系の茶色に染めたい場合に黒髪を染める時(ファッションカラー)は
・黒髪を明るくする脱色剤
・赤系に発色する染料
が配合されています
そのため黒髪が脱色剤によって茶色になり、そこに赤系の染料が入る事によって赤茶色のような赤系の茶色に仕上ります
ところが白髪に同じ薬剤を使ってしまうと白髪は脱色されても白のままですのでそこに赤系の染料が入り真っ赤に染まってしまいます
そうならないように白髪染めの薬剤には
・黒髪を明るくする脱色剤
・赤系に発色する染料
の他に
・茶色の染料
が配合されています
この茶色の染料が入っていることにより白髪部分も変に鮮やかに染まってしまう事なく黒髪部分と馴染むように染まります
しかし逆に茶色の染料が入っていることで色味ににごりが生まれてしまうのでファッションカラーに比べて鮮やかな色味が出ずらく似たような色味になりがちです
染められる明るさにも限界があり黒髪〜焦げ茶くらいまでがしっかりと白髪が目立たなく染まる範囲です
それ以上明るく染めようとすると色味が薄すぎて白髪にしっかりと色が入り切らず白髪部分が金髪状に浮きあがってしまいます
どうしても明るく、かつ白髪も目立たないようにしっかりと染めたいという場合にはブリーチ剤との組み合わせで染めることもあります
その場合ダメージがかなり出てしまうのですが希望色により近づけることが可能です
黒髪と白髪という極端に明るさが違っているベースに対してそのまま染めていく通常の染め方よりも、一旦ブリーチで脱色してベースを金髪と白髪という比較的明るさを合わせた状態にしてから2段階で染めていくやり方のほうが明るさも出せます
ブリーチを使うのでかなり、、、痛みが出てしまいますが色味にこだわる方であればやる価値はあると思います
中途半端なごま塩状の白髪ヘアーをロマンスグレーのような綺麗な一色の白髪ヘアーにする際もブリーチとの組み合わせで染めていきます
- ヘナ・香草カラー
☆髪・頭皮へのダメージ 低
☆表現できる色味・明るさの幅 低
☆色持ち 高
化学染料ではなく天然の植物を使って染めて行くやり方です
洋服等の染め物と近いイメージです
通常のカラーと違いジアミンが入っていないのでアレルギーは出ませんが、極まれにヘナにアレルギー反応を示す方がいます
その場合はかなり重篤な症状が出ることが指摘されておりますので事前にアレルギーチェック(パッチテスト)をすることをオススメします
ヘナは髪の毛が痛むことはありませんが、ヘナで染めた髪の毛特有のハリコシ・硬さが出たりヘナ特有の植物臭があるので個人によって好き嫌いが別れます
色味は黒、茶色の他にも赤や青等かなり幅ひろくあるのですが脱色効果は一切なく、黒髪は黒髪のままで白髪にのみ色が入ります
黒以外の色味を使用した場合は全体が一色に染めるのではなく、筋状(メッシュ状)に染まるイメージですのでこれも個人で好みが分かれます
デザインがその方の白髪の具合で左右されるのも特徴です
- ヘアマニキュア
☆髪・頭皮へのダメージ 無
☆表現できる色味・明るさの幅 極低
☆色持ち 低
ヘアマニキュアは名称の通り爪に塗るマニキュアと原理はほぼ同じです
髪の毛の表面に色のコーティングをするのでダメージは全く無く、それどころかしっとり感ツヤ感を与えコーティングするので髪の毛を守ってくれる効果まであります
爪の方のマニキュアも爪が割れるのを防ぐ効果があるので野球のピッチャーも透明のマニキュアを塗ってるとか聞いたことがあります
色味もほぼすべての色味があります
黒、茶はもちろん赤緑黄色オレンジ、、、何でもあります
ここまで聞くと万能のように聞こえますが、実際はあまり美容室では使われません
やはり長所もあれば短所もあります
まず、ヘナと同じく脱色効果は一切なく、黒髪は黒髪のままで白髪やあらかじめ脱色してある部分にのみ色が入ります
白髪染めとして使用する場合は白髪にのみ色が入るのでメッシュ状の仕上がり
おしゃれ染めとして使う場合は先にブリーチ剤を使い明るいベースを作ってから上からマニキュアを塗布します
希望色によっては2回以上のブリーチが必要です
マニキュア自体ではノーダメージでもベースを作る際のブリーチで傷ませてしまうので、、、
マニキュア最大の短所は色味がすぐに取れてしまう事と頭皮につけられないことです
これがかなり痛いです、、、
他のカラー剤やヘナは髪の内部に色を入れて染めるのですが、マニキュアは髪の表面に色の膜をはっているのでシャンプーの際に汚れと一緒に剥がされてしまいます
2週間もするとほぼ取れてしまうでしょう
また一般の方にはあまり知られていないのですが髪の毛と爪と皮膚は実はほぼ同じ成分で出来ています
そのため爪や髪の毛と同じく頭皮もヘアマニキュアでガッツリと染まります、、、
一度染まってしまうと頭皮も1週間以上は色が取れなくなってしまうので塗布の際は絶対に頭皮につけないように染めていきます
おしゃれ染めの場合はまだいいのですが白髪染めの場合、皆様が一番気になるのが地肌付近の根本の白髪なので染め上がりで根本に白い毛が残っているのが、、、致命的です
それですので現在では白髪染めとしてヘアマニキュアを使う場合はどうしても髪の毛を痛めたくない、アレルギーがありカラー剤やヘナが使えない等かなり限定的な使い方となっています
- ブリーチ
☆髪・頭皮へのダメージ 大〜極大
☆表現できる色味・明るさの幅 高
☆色持ち 低〜中
ブリーチは日本語の脱色とか漂白をそのまま英語にしただけですね
ほんとこのままです
髪の毛を脱色する薬剤です
1回〜複数回ブリーチを行い明るい茶から金、白に近い色まで出せます
ブリーチするだけでも色は変わりますが、脱色しただけの色ですとあまりキレイではない(田舎のヤンキーのような金髪、、、田舎のヤンキーの方すいません)ですので大体の場合上から更に色をのせてデザインを完成させます
目的に合わせて回数や放置時間を調整したり、使用する薬剤のパワーを調整して目的の明るさまで髪の毛を脱色します
そのあとにカラーをする事により通常のカラーをするだけでは出せない色味も出すことが出来ます
ブロンドやグレーヘア、原色系カラーも可能です(色味によってはブリーチ複数回必要)
髪の毛全体ではなく一部分や筋状に脱色してからカラーをするデザインもあります
もちろんデメリットもあります
まず一度金髪などにしてから色を入れた場合、時間が立つと入れた色味が抜けてしまい金髪まで戻ってしまいます
黒髪を金髪にブリーチしてからアッシュに染めても長くても3週間後には金髪に戻ってしまいます
そのためマメに来店してメンテナンスをする必要があります
色味を長持ちさせるために染めた当日はかなり色を濃い目に暗めに入れておいて色の抜けを楽しむというやり方もあります
そしてブリーチ最大のデメリット
ダメージが半端じゃない!
わかりやすくかんたんに例えると
ブリーチ1〜2回
手触り、ツヤ感の大幅な劣化 パーマ・ストレートはもう出来ない
ブリーチ3回以上
断毛、髪の毛が溶ける可能性あり
パーマ、ストレートをブリーチした髪の毛にするとかからないばかりか髪の毛が切れてしまったり溶けてしまうことがあります
そこまでいかなくても見た目にもあからさまにバサバサ&チリチリになります
「髪の毛が溶けるって言ってもなにかの例えでしょ?」
なんて思うかもしれませんが、たとえではなく本当に溶けます
学生だったときに硫酸や塩酸の実験しましたか?
はい、アレです。ドロっと溶けます。
これだけ聞くと怖くなってしまうと思うのですが、【間違っても市販のブリーチを購入して自分でやろうなんて思わないでくださいね!】ってことです
美容師はプロですのできちんと毛髪診断をして髪の状態を見極めた上で使用する薬剤の強さや放置時間を設定します
それなのでほとんどそのような事故は起きません
初めての美容院、美容師でブリーチを頼む際は最低でも半年以内にやったことのあるパーマやストレート等の履歴は答えられるようにしましょう
もちろんカットしかしていませんならそれで大丈夫です
パット見がつやつやの黒髪なのに、実は金髪を自分で黒染めしていたのを忘れて黙っていましたとかがあると事故率が上がるのでカウンセリングの際に正確に申告しましょう、、、
まだ途中なのですがここまでで6000文字超えとかなり長くなってしまいましたのでここから先の
よくあるカラーについての質問
- 市販カラーとサロンカラーの違いは?
- カラーするとハゲるって本当?
- パーマと同時にカラーはできる?
- どういう風に注文すればいいの?
- 黒染めした髪の毛って明るく出来ないって本当?
は後編に続くということで、、、
特に カラーをするとハゲるって本当? はかなり気になりますよね〜
凝り性なので一旦書き始めると細かく、長くなってしまうんですよね、、、
お客様や周りのスタッフからもよく雑学王的な評価をされることが多いです(汗)
髪の毛の事以外でもかなりいろんな事にマニアックなまでに詳しいので営業中もよくお客様といろんなジャンルのお話で話し込んでしまう事が多いのですが、ついつい話が長くなってしまい、、、、すいません(汗)
今回も最初はQ&A方式のような書き方をするつもりで書き始めたのですが気がついたらまるで美容学校の教科書のようになってしまいました(T_T)
営業中のトークスタイルもこんな感じですね、、きっと
それではまた後編で〜 (^o^)/
後編はこちらです
合わせてお読み下さい
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